庭じまい・リガーデンの進め方|海の日に考える仙台の外構
海の日の3連休、庭の草むしりに汗を流しながら「そろそろこの庭、どうにかしたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。仙台は梅雨明けが遅く、7月中旬でも湿度の高い日が続くため、放置した庭は雑草だけでなく苔やコケ汚れも一気に広がります。 わたし自身、太白区のお客様宅で「10年前に植えた庭木が大きくなりすぎて、剪定費用が毎年かさむ」というご相談を受けたことがあります。実際に見に行くと、根が隣家との境界ブロックを持ち上げかけており、放置すればさらに大掛かりな補修が必要になる状態でした。庭は「作って終わり」ではなく、暮らしの変化に合わせて見直す時期が来るものだと実感した現場です。 この記事では、庭じまい・リガーデン(庭の作り直し)を検討する際の進め方と、仙台・宮城特有の気候を踏まえた注意点を整理します。 庭じまいを考えるタイミング 庭じまいとは、手入れが負担になった植栽や芝生を撤去し、メンテナンスの少ない空間に作り替えることを指します。目安として、子どもの成長で庭遊びの頻度が減った、高齢化で草むしりや剪定が体力的に難しくなった、といった生活の変化がきっかけになるケースが多く見られます。仙台市内では住宅の築15〜20年前後で相談が増える傾向があり、これは植栽が成木となり管理負担が急増する時期と重なります。 仙台の気候が庭に与える影響 宮城県内陸部や山間に近いエリアでは、冬季に地表が凍結し「凍上」と呼ばれる現象で土が持ち上がることがあります。これにより砂利や飛び石が沈み込んだり傾いたりするため、リガーデンの際は凍結深度を考慮した路盤の転圧が重要です。一般的な目安として、仙台エリアの外構工事では凍結深度15〜20cm程度を想定した下地づくりが行われることが多いようです。また積雪時に雪の重みで生垣や植木の枝が折れる被害も珍しくなく、雪掴みしにくい落葉樹を選ぶといった配慮も検討材料になります。 西日・塩害への配慮 仙台市内でも西向きの庭は夏場の西日が強く、芝生が焼けやすい傾向があります。芝生から人工芝や砂利敷きへ切り替える相談も増えています。また沿岸部の若林区・宮城野区の一部では潮風による金属フェンスの錆びや植栽の塩害も考慮したい点です。 リガーデンの進め方と費用目安 まずは現況の植栽・構造物の撤去範囲を明確にし、複数業者から見積もりを取ることをおすすめします。撤去のみの費用は庭の広さや樹木の本数によって幅がありますが、一般的な目安として10坪前後の庭で撤去から防草シート・砂利敷きまでを行う場合、総額30万〜80万円程度が目安とされることが多いようです。ウッドデッキや花壇を新設する場合は別途費用が加算されます。見積もりの際は「産廃処分費」が含まれているか、根の抜根まで行うかを必ず確認しましょう。 メンテナンス性を高める選択肢 草むしりの負担を減らすには、防草シートと砂利の組み合わせ、またはコンクリート・インターロッキングによる部分的な舗装が有効です。ただし全面舗装にすると雨水の浸透先がなくなり、敷地の水はけが悪化する場合があるため、透水性のある素材や排水勾配の確認も忘れずに行いたいところです。 業者選びのチェックポイント 庭じまい・リガーデンは撤去と造成の両方の工程を伴うため、造園と外構の両方に対応できる業者かどうかを確認すると安心です。見積もり時には、抜根の深さ、廃材処分方法、雨水排水の計画、そして凍結・積雪を踏まえた仕上げ材の選定について具体的な説明があるかを一つの判断材料にしてください。 よくある質問 Q. 庭木の抜根はどこまでやってもらうべきですか。 A. 表面だけ伐採して根を残すと、数年後に新芽が出たり地盤が不安定になることがあります。特に大きな樹木は抜根まで依頼するのが一般的な目安です。 Q. 冬に工事をしても大丈夫でしょうか。 A. 宮城県内は12月〜2月にかけて地面が凍結する日があり、転圧や左官作業に影響が出ることがあります。着工時期は業者と相談し、可能であれば凍結前の秋、または雪解け後の春先を検討するとよいでしょう。 まとめ 庭じまい・リガーデンは、手入れの負担を減らしながら暮らしに合った庭に更新する機会です。仙台・宮城では凍結や積雪、西日や塩害といった地域特有の条件が仕上がりに影響するため、撤去範囲・排水計画・仕上げ材の選定を業者としっかり確認しながら進めることが、長く快適に使える庭づくりにつながります。海の日の連休で庭を見直したこの機会に、まずは現況確認と見積もり相談から始めてみてはいかがでしょうか。